【26日目】インプットとアウトプット
Hi there !!
i'm going to talk about
how to input what you learn
and output what you input .
let's go !!
=================
目次
=================
➤インプットとアウトプット
➤インプットによる効果的な英語学習法
➤自己紹介例
➤本日のワーク
=================
①インプットとアウトプット
前回はairil方式インプット法を
お伝えしました。
今回、なぜ私は
インプットとアウトプットに
こだわるのかお伝えします。
そもそも、英会話学習は、
インプットとアウトプットが
基本中の基本です。
インプットとは、
単語や文法の記憶やリーディング、
リスニングなど英語で情報を
頭に入れるトレーニングのことを指し、
逆にアウトプットとはライティングやスピーキングなど、
自ら持っている知識やスキルを運用し、
発信するトレーニングのことを指します。
よく日本人が英語を話せないのは
アウトプットの練習が
足りないからだと言われます。
たしかに、日本の英語教育はインプット中心で
アウトプットの機会が少ないため、
リーディングやリスニングは得意でも
ライティングやスピーキングは苦手
という日本人は数多くいます。
一方で、ライティングやスピーキングが
できるようになるためにはアウトプットの
練習だけをしていればよいのかというと、
実は全くそうではありません。
むしろ、第二言語習得の研究において
共通して語られるのはインプットの重要性です。
その先駆けとも言えるのが、
クラッシェンが唱えた「インプット仮説」です。
クラッシェンは、第二言語の習得には
インプットのみが効果的であり、
特に「理解可能なインプット」
(自分のレベルよりも少しだけ
レベルが高いインプット)が重要だとしました。
このクラッシェンが唱えた
仮説については後に「インタラクション仮説」や
「アウトプット仮説」など様々な
仮説により反論されていますが、
いずれの仮説も
「インプット」の重要性自体を
否定しているものではありません。
そこで、今回は第二言語習得の観点から
考える「インプット」の重要性と、
効果的なインプットの
トレーニング方法についてご紹介します。
<第二言語習得から考えるインプットの重要性>
英語力を高めるうえでは、
なぜインプットが重要なのでしょうか。
第二言語習得の観点から考えると
その理由としては大まかに下記3つが挙げられます。
1.) インプット量がアウトプット量を決める
2.) 中間言語とのギャップに気づくことができる
3.) 予測文法が身につく
1.) インプット量がアウトプット量を決める
最初に理解しておきたいのは、
そもそも人は「インプットしたものしか
アウトプットできない」ということです。
第二言語習得研究の世界では、
人間は「インプット→気づき(Noticed Input)→
理解(Comprehended Input)→内在化(Intake)→
統合(Integration)
というプロセスを経て
はじめてアウトプットができるようになると
考えられています。
アウトプットの力を高める方法は、
インプットの絶対量を増やすか、
インプットした情報を引き出す能力を
高めるかのいずれかしかありません。
アウトプットのトレーニングは
後者の能力を高めるうえでは効果的ですが、
そもそものインプット量が少ないと、
いくら引き出す力を伸ばしても
アウトプットの力には限界が来てしまうのです。
2. )中間言語とのギャップに気づくことができる
第二言語習得研究においては、
人が第二言語を習得する過程で
使用する不完全な言語のことを
「中間言語」と呼んでいます。
例えば、発音や文法、単語の選択が
間違っていたりする状態の言語
のことを指します。
インプットのトレーニングを行うメリットは、
この自分自身の現時点での語学力である
「中間言語」と、
習得を目標とする「第二言語」との
ギャップに気づくことができるという点です。
正しいインプットを大量に浴び、
中間言語との違いを
認識できる機会が多くすればするほど、
人は自分の中間言語を修正できるようになります。
3. )予測文法が身につく
インプットのトレーニングもたらす
3つ目のメリットは「予測文法」が
身につくという点です。
「予測文法」とは、特定の文章を見たり
音声を聴いたりしたときに、
次にどんな言葉が来るのかを
予測する力のことを指します。
例えば、ある程度英語を学んだ方であれば、
「I am afraid..」という言葉を聞いた瞬間に、
次は何か悪い話が来るなということを
予測することができます。
また、海外のカフェで注文をするたびに
「For here? or to go?(店内か、テイクアウトか)」と
何度も訊かれれば、
例え全ての単語がしっかり聞き取れなかったとしても
その意味を予測できるようになります。
このように、人は言葉を聞いたり
読んだりするときに
次にどんな内容が来るのかを
常に仮説を立てながらインプットしており、
同時にその仮説を検証するという作業を
繰り返しています。
大量のインプットを通じて予測文法を
身につけることができれば、
インプットのスピードも上がりますし、
インプットした情報の意味の理解に
より多くの意識を傾けることができるようになり、
リーディング力やリスニング力は高まります。
②インプットによる効果的な英語学習法
上記で説明したように、
インプットは第二言語習得において
多くの重要な役割を果たしています。
それでは、具体的にインプットのトレーニングを
行うときは、どのような点に
注意すればよいのでしょうか。
第二言語習得の観点から、効果的なインプットを
行うためのポイントを
6つご紹介したいと思います。
・自分のレベルより少しだけ高いレベルの教材を使う
・自分と関わりが深いテーマの教材を使う
・視覚と聴覚を両方使う
・無意識ではなく意識してインプットする
・インプットした情報はしっかりと理解する
・理解した情報を検証する
1.) 自分のレベルより少しだけ高いレベルの教材を使う
クラッシェンが「インプット仮説」の中で
唱えたように、インプットを行う際は
「Comprehensible Input(理解可能なインプット)」
分かりやすく言うと「自分のレベルよりも
少しだけ高いレベルのインプット」を
行うことが重要です。
リスニングでいえば、全てを完全に
聴き取れる教材を何度も聴いても
効果はありませんし、
だからといってほとんど何も聴き取れない
難解な教材を聴くのも非効率となります。
自分のリスニング力では8割は
理解できるけれども
2割分からないところがあるぐらいの教材を選び、
分からなかった2割を何度も繰り返し聴いたり
スクリプトを見たりしながら確実に
聴き取れるようにしていくことが重要です。
2.) 自分と関わりが深いテーマの教材を使う
教材を選ぶ際は、自分の仕事や生活と関わりが深く、
興味が持てるテーマの教材を
使用するようにしましょう。
第二言語習得研究においても
「動機付け」は言語習得において重要な
役割を果たしていることが分かっています。
自分が「面白い」と感じるテーマや、
仕事などで実際に学ぶ必要性があるテーマ
を教材に選ぶことで、
同じ時間でもより効率的に
インプットができるようになります。
3.) 視覚と聴覚を両方使う
リスニングのトレーニングを行うときは
聴覚だけではなく視覚も使ったほうが
より理解や記憶が促進されるという
研究もあります。
「産業教育機器システム便覧」
(教育機器編集委員会編 日科技連出版社 1972)によれば、
人が情報を知覚する割合は味覚1.0%、
触覚 1.5%、臭覚 3.5%、
聴覚 11.0%、視覚 83.0%となっており、
視覚がもたらす影響が大きいことが分かります。
そのため、リスニングのトレーニングを
するときはCDやラジオなどの音声教材よりも
DVDやビデオなどの動画教材を積極的に
活用することをおすすめします。
4. )無意識ではなく意識してインプットする
第二言語習得のプロセスにおける
最初のポイントはいかに「Noticed Input(気づき)」を
増やせるかという点にあります。
気づきを増やすためには、
無意識のインプットを増やすのではなく、
意識したインプットを増やす必要があります。
例えばリスニングのトレーニングを
行っているときは、ただ無意識に
聞き流しているだけよりも、
聴こえてくる英語の一言ひとことに
しっかりと注意を傾けながら集中して
リスニングを行うほうがはるかに
効率的なインプットが行えます。
人は意識してインプットすることで
はじめて情報を短期記憶にとどめることができ、
次の「理解する」というフェーズに
移行することができます。
5.) インプットした情報はしっかりと理解する
インプットした情報はその内容を
しっかりと理解することが重要です。
意識してリスニングをしていれば、
意味が分からなかった箇所や
聴き取れなかった箇所が明確になるはずです。
それらを放置するのではなく、
その都度スクリプトなどを見ながら
しっかりと意味と構造の理解に
努めましょう。
また、インプットの理解には
「意味」だけを把握している浅い理解と、
文法などの構造も含めて
把握している深い理解の2つがあります。
聴き取れた単語と単語をつなげることで
意味だけは取れているのが前者の状態で、
そうではなく「a」や「the」の使い分けや
複数形、単数形といった文法も含めて
文の構造を正しく理解できており、
聴き取った内容を自分で再現できる状態に
なっているのが後者の状態です。
リスニングであれば、インプットした情報を
この深い理解の状態に到達するまで
聞きこむことが重要です。
6.) 理解した情報を検証する
深い理解に到達しているということは、
すでにインプットした情報に対する仮説が
立てられる状態になっているということです。
ここまでいけば、次は自分が立てた仮説が
正しいかどうかを検証するトレーニングを行います。
リスニングであれば、聴こえた文章を復唱してみて、
それを実際のスクリプトと
見比べてみるといった方法です。
実際に見比べてみると、「the」が抜けていたり、
複数形を間違えていたりといった
細かいミスに気づきます。
こうしたギャップを把握し、解消できるように
トレーニングを重ねていくことで、
徐々に自分の頭の中にある英語のデータベースが
より正しい内容へと更新され、
音、意味、スペル、構造の全てがしっかりと
結びつくようになり、
インプットした情報を自動的に
正しく処理できるようになります。
③自己紹介例
以前”Please introduce yourself "という
ワークを出させて頂きました。
英語を使う場面で
一番最初に英語力を
問われる所でもありますので、
是非ともここは
磨いておいて欲しいです。
そこで、いくつか自己紹介例を
紹介いたしますので、
使えるものがあったら自分のものに
して欲しいですし、
そのままインプットしてもいいですし、
言い換えができるものは
どんどん盗んでください。
〜自己紹介例文テンプレート〜
・Hi!
・I’m Airi.
・I'm from Fukuoka , but now I'm in Nagoya .
・I’m an office worker and work for grand agent .
・I like watching movies very much.
・When I have some free time, I often watch movies and listen to music.
・I’m studying English because I have to speak it at work.
・That’s all. Nice to meet you.
以上の文は基本的な
自己紹介としてはとても十分です。
では実際の
ネイティブスピーカーの
会話を見てみましょう。
Introducing Yourself
In this example, Peter and Jane are meeting for the first time at a social event. After greeting each other, they begin by asking simple personal questions.
Peter: Hello.
Jane: Hi!
Peter: My name is Peter. What's your name?
Jane: My name is Jane. Nice to meet you.
Peter: It's a pleasure. This is a great party!
Jane: Yes, it is. Where are you from?
Peter: I'm from Amsterdam.
Jane: Amsterdam? Are you German?
Peter: No, I'm not German. I'm Dutch.
Jane: Oh, you're Dutch. Sorry about that.
Peter: That's OK. Where are you from?
Jane: I'm from London, but I'm not British.
Peter: No, what are you?
Jane: Well, my parents were Spanish, so I'm Spanish, too.
Peter: That's very interesting. Spain is a beautiful country.
Jane: Thank you. It is a wonderful place.
いかがでしたか?
盗めるフレーズは
とことん盗んでくださいね!
④本日のワーク
上の動画を見て
感想を教えて下さい!
ではまた!!